新しい働きかたを支えるコミュニケーション ~ ChatWork 山本正喜 x SonicGarden 倉貫義人

新しい働き方を支えるコミュニケーション | ChatWork 山本 正喜 x SonicGarden 倉貫 義人

リモートワークをもっと当たり前の社会にするために、「リモートワークは普通!」になっている会社を紹介していきます。

今回は「リモートチームでうまくいく」を執筆した倉貫が、「チャットワーク」を開発された山本さんに、ChatWorkで取り組んでいるチャット中心の新しい働き方について聞いてきました。成長し続ける組織の中でのコミュニケーション、働き方、採用から経営理念まで、様々な切り口からお話を伺ってきました。

いつも働き方を一生懸命に考えている二人が、何を大事にしているのか話をしてきました。

全9回のコンテンツです。

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山本 正喜やまもと まさき

ChatWork専務取締役CTO

大学在学中より兄の山本敏行とともに、兄弟で株式会社EC studioを2000年に創業。以来、製品開発担当として多数のサービス開発に携わり、2011年3月にクラウド型ビジネスチャットツール「チャットワーク」を開発。2012年には社名をChatWorkへと変更し、チャットワークをビジネスコミュニケーションにおける世界のスタンダードにすべく、全社を挙げて取り組んでいる。

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倉貫 義人くらぬき よしひと

ソニックガーデン代表取締役

株式会社ソニックガーデン代表取締役。大手SIerにてプログラマやマネージャとして経験を積んだのち、2009年に「SonicGarden」を立ち上げる。「納品のない受託開発」という新しいビジネスモデルを展開し注目を集める。著書に『「納品」をなくせばうまくいく』『リモートチームでうまくいく』など。「心はプログラマ、仕事は経営者」がモットー。ブログhttp://kuranuki.sonicgarden.jp/


第1回 1社40人ルールのその先へ舵をきったチャットワーク

倉貫

リモートワークラボの取材には、いつもは私は出てこないですけど、今回は知らない仲でもないし、ぜひ直接お話を聞いてみたい、ということで出てきました(笑)。

山本

そうですよね。倉貫さんが自ら来るんだと思って、すごいびっくりしました(笑)。

倉貫

私以外だと、あらすじ通りにリモートワークの話をアンケート的に聞く感じなんですけど、せっかくなので、今回は割と雑多に色々な話をしようかなと思ってます。

山本

そのほうがいいですね(笑)。僕も話しやすいです。はい、よろしくお願いします。

倉貫

最初に、チャットワークのことはすでに多くの読者の皆さんは知っていると思うんですけど、改めて会社とサービスの紹介を簡単にしてもらっていいですか?

山本

はい、ChatWork株式会社という会社をやってまして、サービスとしては、ビジネス向けのチャットサービスの「チャットワーク」というサービスを2011年の3月からリリースをして、5年ほど展開しているという会社です。

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倉貫

今、社員の方はどれぐらいいらっしゃるんですか?

山本

社員数でいうと、日本が60で、アメリカが6ですね。(取材時:2016年1月末時点)

倉貫

ChatWorkに社名を変更されたのは、いつでしたっけ?

山本

2012年ですね。

倉貫

その頃は何人ぐらいだったんですか?

山本

その頃は30ちょっとですよ。

倉貫

じゃあ、もう倍以上に。

山本

うちの会社はもともと1社40人以上には会社をしないっていうのを決めていたんですよ。

倉貫

へぇ、それは創業当時の決めごとだったんですね。

山本

「しないこと14カ条」というものがあって、その中の1つに、大きい会社にして規模を追求しないという1社40人までにするルールというのがあったんです。

倉貫

1社40人が最大値ということですね。

山本

なので、ギリギリを追求していたんですけど、さすがに限界が来まして(笑)。

倉貫

限界が来ましたか(笑)。

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山本

さすがにチャットワークが大きくなり過ぎちゃって、この人数だとサービスを支えきれないっていうところで、ちょうど社名を変えたのをきっかけに舵を切って、そこから大きくなってきました。ここ1年ぐらいで急に大きくなって。去年の1月が32人ぐらいで、今年でもう66とかになって、倍ちょっとぐらいになりましたね。

倉貫

すごい、それはまた一気にっていう感じですね。また最近のニュースだと、資金調達を2回ほど連続でされましたね。

山本

そうですね。昨年の4月に、GMO VenturePartnersさんから3億円を調達させていただいて。

倉貫

そして、つい先日も。

山本

つい先日は15億円を調達ということでさせていただいてます。

倉貫

それはやっぱり、海外展開に向けてということで、資金調達した感じですか?

山本

そうですね。プロダクトは1つなので、開発は国内・海外の両方なんですけれども、マーケティングとしてグローバルに対する狙いがありますね。

倉貫

今後は、海外の人も増えてきますか?

山本

そうですね。USのチームもネイティブの人材を採用してますし、アジアでもやっていこうということで動いてますね。