リモートワークの「そもそも」を考える「リモートワーク入門」。初回は言葉の定義から。「リモートワーク」ってなんでしょう?よく耳にする「テレワーク」との違いは?
「テレワーク」
よくニュースや政府広報などが使う言葉ですね。政府への普及・啓発施策への協力や提言をする機関として、「日本テレワーク協会」というものが存在します。
前身の設立が平成3年。会社以外の場所で仕事をする、という概念はその頃に浸透し始めたようです。
日本テレワーク協会は「テレワーク」を以下のように定義しています。
”テレワークとは、情報通信技術(ICT = Information and Communication Technology)を活用した、場所や時間にとらわれない柔軟な働き方のことです。テレワークは働く場所によって、自宅利用型テレワーク(在宅勤務)、モバイルワーク、施設利用型テレワーク(サテライトオフィス勤務など)の3つ分けられます。”
この定義からすると、在宅勤務、モバイルワークなどもテレワークに含まれるようです。テレワークという言葉は、組織に雇用されているのか、自営業なのか、自宅を利用しているのか、サテライトオフィスを利用しているのか、等形式を細分化して「会社の外で働く方法」を定義しています。「会社から離れた場所で働く」という概念を表す言葉なのですね。
「リモートワーク」
リモートワークも形式だけで言えばテレワークとさほど意味は変わらない言葉です。しかし働く場所をオフィスとは違う場所に置くのが「テレワーク」とするならば、組織のメンバー同士が離れて仕事をするのが、「リモートワーク」です。リモートワークは、オフィスありきで、何らかの事情でそこに参加できない人を救済するための方法というだけではなく、「一ヶ所に集まって働かねばならない」という概念を捨てる事を目指しています。
そしてそこからもう一歩踏み込んで、オフィスはなくともオフィスにいるのと同じ感覚で、思想や視点を共有し、相談し、必要であれば会議もし、アイディアをリアルタイムで出し合っていく、リモートワークをチームで運営するのが「リモートチーム」です。
「テレワーク」との違いをあえて言うなら、働く人たちの拠り所を、オフィスという物理空間ではなく、チームそのものに持たせる、というところでしょうか。
リモートワークでは、個人の働く場所の変化、という捉え方をせず、あくまでも組織視点で考えることが重要です。構成するそれぞれがどこにいても、チームの形を失わずに「共に働く」。この仕組みさえ作ってしまえば、私たちはより自由に、個々のスタイルで生きやすく働きやすい生活を手に入れることができるのです。
チームでリモートワークを実現する、まずこれを考えてみませんか?
リモートワーク入門②:リモートワークという考え方の良いところ
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