いつ働いても、どこで働いても良いのがリモートワークですが、導入しそれをよりよく機能させるには、いくつか必要な事項があります。それは機材でも仕組みでもなく、「意識」にある問題です。ぜひチームで考えてみてください。
①メンバーへの信頼
リモートワークで働くということは、労働時間や勤務態度ではなく、成果をダイレクトに評価するということです。前回の記事でも触れましたが、リモートワークの定義は、オフィスを離れて孤独に働くということではなく、チームのメンバーがバラバラの場所で働いている、ということ。つまり評価されるべき成果はチームに必要な成果であるべきなのです。そのために必要なのはチームワークであり、メンバー同士の信頼関係です。
リモートチームのメンバーは、いつでも会える距離にいて、会社帰りに飲みに行ったりランチを共にしたりすることはできません。しかしそういったコミニュケーションはなくとも、お互いによい仕事をし、経過を積極的に提示しあって高め合っていく、そのひとつひとつの積み重ねを、より強固な信頼関係へ導いていくことは可能です。期待に応える仕事をし、またその期待に応えていく。仕事そのものに対する信頼が何より大事になっていきますね。
②リモートワークは「特別なこと」ではないという意識
会社全体がリモートワーク、という組織はかなり珍しいでしょう。多くの企業が、必要な人がリモートワークを選択するという働き方になるかと思います。そこでオフィスにいる人とオフィス「外」にいる人との格差が生まれてしまっては元も子もありません。
必要なのは、リモートワークは「特別なことではない」という意識です。オフィスにいない、ということがハンデにならないように、なるべくチャットを使って会話をしたり、情報は声がけだけではなく、バーチャルオフィスの掲示板にあげるようにするなど、「全員が集まれる場」を常に選択して情報を発信することが大事です。
③セルフマネジメント
セルフマネジメントとは、各自が自分のマネジメントをするということ。上司による指示や管理がなくとも、自ら能動的に働くことができる状態が求められます。時間にも場所にも縛られずに働いて成果を出す、というためには、自分のコンディションを意識的に整えながら働かねばなりません。そうやってチームひとりひとりがセルフマネジメントできれば、チーム自体の自己組織化が図れます。
チームが自己組織化することによって、より自由に働く環境が整っていくのです。とはいえ、セルフマネジメントは急にできるようになるものでもありません。まずはセルフマネジメントを意識するところからで十分。目指す方向として掲げてみましょう。
④情報共有
同じオフィスで働くメリットは、「なんとなく通じる」ことです。ちょっとした会話が耳に飛び込んできたり、オフィス内の人の動きや空気で察することができたりすることは意外と多いものです。しかし逆にその「なんとなく」に甘えて情報発信がおろそかになったり、重要なことが雑談に埋もれて流れて行ってしまったりしてしまうことも。
リモートワークで働く場合、バーチャルオフィスツールを使えば、こういった雑談やちょっとした会話も実在のオフィスと大差なく再現することができますが、メンバーとの情報共有に対する意識を高める必要があります。必要な情報はきちんと公開し、自分の存在をアピールし、コミニュケーションを密に取る。実際に顔を合わせていない分、自然と意識することではありますが、よりその重要さを念頭に置くようにしましょう。
バーチャルオフィスツール内でのテキストを使ったコミュニケーションは、自動的に記録されるので、そこに「残しておく」ために何でも書き込んでおくという癖をつけるのも大事ですね。
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