(最終更新 2018/08/03)
働き方の多様性について注目される昨今、リモートワークに前向きな会社も増えてきています。しかしオフィス中心だった会社が急にリモートワークを導入しようとしても、上手くいかないことも多々あるでしょう。今回は、リモートワーク導入に際して持ち上がりやすい課題をご紹介します。
① コミュニケーションが不足する
リモートワークを「個人が集中するための手段」と考えてしまう時に生じやすい問題です。チームから離れた場所に行って、通信を遮断してしまう形のリモートワークにメリットはありません。リモートワークとは、あくまで働き方のスタイルのひとつであって、チームとしてのコミュニケーション手段を整えておく必要があります。そこを履き違えてチームがバラバラにならないように気をつけましょう。
② アナログが邪魔をする
リモートワークに必須なのは、「デジタル化」です。せっかくリモートワークを導入したのに、紙をベースとした承認プロセスがあったり、デジタル化されていない資料を使用していたり、社内の物理的な掲示板でしか公開されない情報があったりしては、甲斐がありません。リモートワークを成功させるには、社内のアナログな部分を一掃しておく必要があります。
資料はデジタル化し、コミュニケーションはオンラインで、テレビ会議にも慣れておくことをおすすめします。そのようにオフィス内を整理しておけば、リモートワーカーはもちろん、オフィスにいるメンバーも、より身軽に働くことができるようになるでしょう。
③ リモートワーカーがマイノリティになってしまう
オフィスを多数派として、1、2名のメンバーだけをリモートワークにしてしまうと、どうしてもリモートワーク側がマイノリティであるという意識が生まれてしまいます。
オフィスで起きていることがリアルタイムで把握できず、孤独を感じてしまったり、多数派であるオフィス側にどうしても最適化してしまい、知らず知らずコミュニケーションがオフィス側で「閉じて」しまうこともしばしば。そうなってしまうとリモートワークはうまくいかなくなってしまいます。
リモートワークもオフィスも公平にするために、コミュニケーションの舞台をオンラインにおくことを徹底したり、可能であればチームメンバー全てがリモートワークを経験するのも一つの手段です。
④ リモートワークを優遇措置と認識してしまう
子育てや介護のために自宅から仕事をしたい、どうしても地方に引っ越さなければならない社員のため、などはリモートワークを導入するきっかけとしてはありがちなものかもしれません。
しかしその動機は、リモートワークを「優遇措置」と認識させてしまうことにもなりうるものです。そうなってしまうと、リモートワーク側の立場がチームの中で知らず知らずのうちに弱いものになってしまいますし、何かと負い目を感じやすくもなってしまいます。
リモートワークを導入するのであれば、チーム内の誰もにそれを使用する権利がある状態にしておくことが重要です。チーム内のあらゆるメンバーが、自由にリモートワークを選択できるように制度を整備しておくと良いでしょう。またできるだけ上司が積極的にリモートワークを利用すると、他のメンバーも後に続きやすくなります。
まとめ
リモートワークの導入を検討するなら、以上の4つの課題はクリアできるように取り組む必要があります。大切なのは、リモートワーカーもオフィスワーカーも、全員合わせて一つのチームであると認識することです。リモートワークを一部の人間の特権にすることなく、全員に用意された選択肢であると考えてください。そこで生じる問題はチーム全体の問題として解決していくこと、それがリモートワークを成功に繋げるコツであると言えます。
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