リモートワークに向いている職種とはどんなものでしょう?「自分の職種では無理」と思っていませんか?
もちろん向いている、導入がスムーズな職種というものは存在します。しかし働く環境自体を見直すことで、リモートワークというのは導入が可能なのです。今回は、リモートワークに向いている職種とその事例を紹介しつつ、リモートワークするには何が必要なのかを考えてみたいと思います。
リモートワークに適した職種の条件
① 現場に出向かなくても良い仕事
場所の制約がないというのは、リモートワークに必要な条件のひとつです。パソコンひとつで完結するような仕事は、リモートワークに非常に適していると言えます。逆に言えば、直接お店へ出向いてディスプレイをする、現場で施工をする、直接患者の手当や手術をする、特別な機材が揃っている場所で研究をするなどの仕事は、リモートワークにはあまり向かないでしょう。
② 成果やデータを共有しやすい仕事
リモートワークの課題のひとつは評価です。これはどちらかと言えば会社側の評価体制を改善する必要があると言えますが、プログラムや原稿、デザインなど明確な成果物や、進捗のデータをすぐに共有できるとわかりやすいですね。オンラインタイムカードなどを導入することによって、勤務した時間や態度などをリモートでもある程度測ることが可能ですが、リモートワークを本格的に導入するのであれば、評価の軸自体を成果重視の方向に変えた方が無難です。
③ リアルなコミュニケーションを多用しない仕事
人と直接顔を合わせて話したり、物や状況を確認するために遠方へ出向いたり、といったリアルなコミュニケーションを多用する仕事は、あまりリモートワーク向きとは言えないかもしれません。それらをwebコミュニケーションに置き換えることが出来れば、リモートワークへの可能性は大きくなりますが、その場合は相手にもコミュニケーション方法を変えてもらうように働きかけなくてはなりませんので、大仕事になってしまいそうです。
リモートワークに適した職種とは?
では具体的にはどんな仕事がリモートワークに適しているのでしょうか?
① システムエンジニア・プログラマ
1番にあげられるのはシステムエンジニアやプログラマです。リモートワークラボでインタビューを行った人々の中でも、やはりシステムエンジニアが圧倒的に多く、もはやリモートワーカーの花形と呼んでも良いくらいです。
そもそも必要なツールの入ったパソコンとインターネット環境さえ整っていればある程度の作業ができる仕事でもあり、職業柄、自分の作業環境の構築に積極的な人も多いというのも、大きな理由です。
↑青森からフルリモート!
↑世界中に散らばる仲間とお仕事しています。
もしあなたがすでにエンジニア・プログラマであれば、まだまだ案件数は多くありませんが、以下のサイトからどのような案件があるのかチェックしてみると良いでしょう。
② デザイナー・イラストレーター
成果物がはっきりとしていて、製作の過程がほぼひとりで完結できるという点で、デザイナーやイラストレーターなどもリモートワークしやすい職種に数えられます。
製作に使うソフトやそれを稼働させるためのマシンスペックなどに一定の条件が必要になってきますが、自分の身の周りを整えさえすれば、場所自体にとらわれることは少ない仕事ですね。
↑ロンドン在住クリエイティブディレクター
↑国際的なメンバーと、国内外の案件をこなしています
③ ライター・編集者
ライターや編集者も、基本的にはパソコンひとつで完結する仕事です。実は何かとコミュニケーションの多い仕事ではありますが、web会議やチャットを使用する習慣さえついてしまえば、快適にリモートワークすることができるでしょう。
リモートワークラボの場合、取材はZoomやappear.in、原稿はEvernoteやGoogleDocsなどで共有。進捗管理やテキストコミュニケーションはRemottyを使います。物理的に手元に必要なものはノートパソコンとweb会議用のマイク付きイヤホンだけですので、非常に身軽です。
④ マーケティング
特にwebマーケティングの需要が多い昨今では、調査・分析・企画が大部分を占めるマーケティングの仕事も、リモートワークに適しています。相手によっては足を運んだ提案なども必要になってくることが多いとは思いますが、作業環境も、かなりコンパクトにできるのではないでしょうか。
↑サテライトオフィスと本社間で常にオンラインコミュニケーション
↑北海道と東京を往復しながら、BizDev全般を担っています
⑤ 営業
外回り営業なども、実はすでにリモートワークと言える状態です。客先から客先へ移動する間にカフェなどで仕事をすることも多いかと思います。資料のクラウド化やweb会議を徹底し、事務所に戻る手間を省くことができれば、作業効率が格段に上がるでしょう。
↑リモート営業で全国のユーザーをサポート
現時点で一番多いのはシステムエンジニア・プログラマ
私たちも多くの会社にお話を伺ってきましたが、今の所リモートワークで働いている人の職種で多いのはシステムエンジニア・プログラマだと思います。
となると、どうしてもプログラミングの知識が必要になってきます…。
「でもプログラミングなんてやったことないから無理」と思っているそこのあなた。最近では在宅でプログラミングを学べるサービスも出てきており、なんと就職のサポートをしてくれるものまでありますので、ぜひチェックしてみてください。
リモートワークの求人の探し方
システムエンジニア・プログラマ、デザイナー以外の職種であれば以下の求人サイトをチェックしてみることをオススメします。
リモートワークや副業、フリーランス、時短勤務など新しい働き方の求人だけを集めたサイトです。更新頻度も高めなので継続的に見ていくことをオススメします。
indeed
リモートワーク以外の求人も多いですが、サイト自体の規模が大きいため、多くの求人が見られます。
新しい企業の求人が多く、働き方も柔軟な企業が多いので、リモートワークの求人を見つけられる可能性は高いです。
リモートワークするために環境を整えよう
リモートワークするのにそもそも適している職業、というのはありますが、環境を整えることでもっと多くの職業でリモートワークを可能にすることができます。リモートワークを導入するなら、リモートワークをする側の個人だけではなく、チームとして環境を整えることを意識しましょう。
① 資料は全てペーパーレス化・クラウド化する
リモートワークするしないに関わらず、ペーパーレス化することは組織全体の取り組みとして必要です。誰もが最新の状態の資料を閲覧することができること、どこにいてもあらゆる進捗が共有できていること、変更や修正などが瞬時に把握できることは、生産性そのものに関わってきます。同時にリモートワーカーとオフィスワーカーの間の情報格差をなくすためにも、大いに重要です。
② コミュニケーションツールを選ぶ
Web会議ツールやチャット、バーチャルオフィスツールなど、コミュニケーションツールをチーム内で統一して使うことも重要です。Slackなどが急速に普及していますが、オフィス内でもweb上のコミュニケーションを常にしておけば、たとえその中の誰かひとりが事務所外で仕事をすることになっても、それほど違和感感じることなく取り組むことができるはずです。
③ 情報格差をなくす
「その場にいた人間にしか共有されていない」という状況が頻発してしまうと、リモートワーカーは簡単に孤立してしまいます。普段から仕事に関わる決定は、どんな些細なことでもテキストデータや映像、音声として、メンバーの誰もがアクセスできる形で残しておく習慣をつけることが大事です。事務所とリモートワーカー間の立場や意識をフラットに保つことで、離れていてもコミュニケーションが円滑になります。
もっと多くの職種にリモートワークの可能性がある!
比較的リモートワークしやすい職業というものはあります。しかしリモートワークにとって本当に大切なのは、チームの環境を整えることや、コミュニケーションの習慣を確立することです。そこをクリアすることができれば、あらゆる職種にリモートワークの可能性が生まれます。
記事内のリンクを参考に、ぜひリモートワークの環境を考えてみてくださいね。
Remote Work Laboではリモートワークに関するご相談をお受けしております。
以下のボタンより、お気軽にご相談ください。
リモートワークラボをフォローしよう。