働く場所が自由に
テレワークとは、ICT(情報通信技術)を利用し、時間や場所を有効に活用できる柔軟な働き方。
ワークライフバランスの実現、有能な人材の確保、生産性の向上、コスト削減など、さまざまな意義・効果があると言われています。
オフィス以外で働くことが可能になったら、どこで作業をするのがよいのでしょうか?おすすめの場所をピックアップしました。
作業場所とメリット・デメリット
作業をするのに適している場所と、メリット・デメリットをご紹介します。
自宅
■メリット
・通勤や移動による肉体的・精神的な負荷がない
・業務効率や生産性が向上する
・時間を有効に活用できる
■デメリット
・仕事モードになれない
・家事が気になってしまう
・家族から用事頼まれる
通勤に使っていた時間を仕事に回すなど、時間を有効活用できるだけでなく、同僚や電話などで作業を中断されることがないため、集中して作業ができます。
その反面、仕事とプライベートの切り替えが難しく、家事が気になってしまう、リラックスしすぎてしまうという問題があるようです。
また、家族と同居している場合は、勤務時間であるという意識を家族にも持ってもらう必要がありそうです。
カフェ
■メリット
・緊張感が保てる
・モチベーションが上がる
・適度な雑音がある
■デメリット
・向き不向きがある
・長時間いられない
・出費がかさむ
カフェにいる間に作業を終わらせようというモチベーションにもなるので、高い生産性が発揮できます。また、他人の目もあるため、だらけるわけにもいきません。気分を変えて作業に集中するには、よい環境と言えるでしょう。
適度な雑音は集中力を高めてくれると言われていますが、ここは好き嫌いが分かれるところ。集中できるカフェかどうかをしっかり見極めることが大切です。
ただし、混雑しているときに長時間席をとって作業をすることは、ほかのお客さんやお店の迷惑になるので、避けましょう。
コワーキングスペース
■メリット
・低コストで利用できる
・仕事環境が整っている
・新たな交流が増える
■デメリット
・周りが気になる
・作業スペースが狭い場合がある
・機密を扱う仕事は不向き
コワーキングスペースとは、共有オフィスのこと。レンタルオフィスやシェアオフィスとは異なり、オープンスペースになっているのが特徴です。
作業スペースだけでなく、休憩できる場所や、会議室などもあり、電源と無線LAN完備。コピー機やプリンタなどのOA機器も使用できるようになっています。
利用者同士のコミュニケーションが活発に行われているので、新たなアイデアやビジネスチャンスが生まれることも少なくはありません。創造的な仕事にはぴったりでしょう。
逆に自分とは関係のない会話が聞こえてくる場合もあります。共同スペースである以上、お互いに最低限のルールやマナーを守る必要があります。
■Googleがつくったテレワークラウンジ
おもしろい試みを行ったのが、Google。テレワークの利用に至っていない企業や個人に、テレワークを体験してもらうために、東京・六本木に「Googleテレワークラウンジ」をオープンしました(2017年11月)。詳しくはこちら。
施設内には、テレワークの3形態「モバイルワーク」「在宅勤務」「サテライトオフィス勤務」に合わせて3つのゾーンが設けられ、実際に仕事を行うことができるつくり。連日たくさんの人が訪れ、反響がすごかったようです。
「職場環境が与える仕事への影響を体感することができた」「リラックスした空間で仕事をすることで、新しい発想が生まれそう」という感想が聞かれ、体験後にテレワーク導入を検討した人や、実際に取り入れた人も多かったのはないかと思います。
まとめ
どの場所にもメリット・デメリットは存在します。用途やその日の気分によって、使い分けるのがよさそうです。
働きやすいと感じる環境は人それぞれ。さまざまな選択肢のなかから、自分に合う場所を見つけましょう。