今年から、会社員としての仕事を続けつつ、世界中を旅しながらの生活を始めました。
管理しない管理職。1人の新卒のために、家を捨てる。 | Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン)
いつかの映画の話だ。その映画ではレインボーブリッジを封鎖できないとか、カーキ色のモッズコートを羽織った主人公が叫ぶシーンが誇張して使われていた。ただ、自分はそれとは別のセリフがいまだに脳裏に焼き付いて離れない。「リーダーが優秀なら、組織...
旅の目的は、落ち着いて仕事に集中できる場所を見つけること。アジアやヨーロッパの国々をまわり、いろんな場所で仕事をしてみました。その結果、気づいたことがあります。それは、”時差”の素晴らしさ。特にヨーロッパの時差は素晴らしい。
あまりに快適なので、オランダへの移住も決めました。
やっと見つけた理想の環境。オランダに移住します|Daisuke Suga
今年、12ヶ月12ヶ国生活をしようと決め、家を手放し、旅しながらの生活を送ってきました。世界一周するつもりだったので、来年ぐらいまで続くんだろうなーと思っていたら、3ヶ月で終了。偶然の出会いから、家が見つかり、ビザが取れて、来月からオランダに...
今日はその時差を活用した仕事術についてご紹介します。
ヨーロッパでリモートワークをはじめたら、超朝型になった
私は今年で社会人7年目ですが、毎年のように朝型生活にチャレンジしてきました。朝5時から仕事をする世界的な大企業のCEOの話を聞いては、翌日からすぐに実践。しかし3日後には始業時間ギリギリまで寝る生活に逆戻り。絵に描いたような三日坊主を7年間続けてきました。
そんな私が、ヨーロッパに来てから変わりました。毎朝5時半には起き、6時から仕事を開始する超朝型生活になったのです。何かに感化されたわけではありません。変わったのはヨーロッパで生活を始めたことだけです。こちらでの1日のスケジュールはこんな感じです。
5時半 | 起床 |
6時-12時 | 会議 |
12時-13時 | 昼食、移動 |
13時-20時 | 仕事、読書 |
20時-22時 | 夕食、休憩 |
22時半 | 就寝 |
※時差:-7時間(サマータイム)
なぜ朝型を実現できたのか
日本にいる時はもちろん、アジア圏では朝型生活を実現することはできませんでした。毎朝最初の会議が始まる時間のギリギリまで布団の中。
ところがヨーロッパの場合、日本との時差が7時間あります。私は一応管理職のポジションのため、毎日5件程度、多い日には12件ほどの会議が入るのですが、時差を考慮すると朝6時から会議を入れないと消化できない状況です。そのため、ほぼ毎朝6時から会議が入っており、そのおかげで必然的に早起きできるようになりました。
しかも、朝起きる頃には日本では午前中が終わっているので、スマホを見ると山のようにメッセージが届いています。それぞれに目を通し返信をしていると自然に目が覚めてきて、二度寝をすることもなくなりました。笑
誰にも邪魔されない自分だけの時間
先ほどのスケジュールを見ていただいたらわかる通り、13時〜20時は自分の時間に使えています。平日の日中を自分のためだけに使えるなんて、日本ではありえませんでした。毎日7時間、時間が増えた感覚。まさに”精神と時の部屋”です。
私は今、マネジメント業務だけでなく新規事業の立ち上げも行っているため、プレイヤーとしての業務も多くあります。戦略を練り、施策を実行し、結果を分析して、戦略を練り直す。このサイクルを圧倒的に早く回せるようになりました。
日本にいる間は、ほぼ一日中マネジメント業務に追われていたのに対して、ヨーロッパでは午前中をマネジメント業務に、午後をプレイヤー業務に切り分けることができる。時差のおかげで自分自身のパフォーマンスが格段に上がっていることを実感しています。
管理職こそ、時差のある環境で仕事をしたほうが良いかもしれない
ヨーロッパ生活を通して感じていることは、管理職こそ時差のある環境で生活したほうが良いんじゃないか?ということです。
もちろん、メンバーとコミュニケーションを取る時間はマネジメントにおいて不可欠ですが、それだけが業務である管理職は少ないはず。多くの方はプレイングマネージャーだと想像します。マネジメントをしながらプレイヤーとしてもパフォーマンスを発揮することはなかなか難しいですが、時差をうまく活用すれば切り分けがしやすく、パフォーマンスを上げやすくなるのではないかと感じています。
また、組織の中長期戦略を考えたりクライアントへの提案を考える業務は、ある程度の時間を確保して集中して取り組む必要があります。それを平日の日中に、誰からの連絡も来ない環境で取り組めるのは、日本ではなかなか難しいと思います。
日々コミュニケーションに追われ、自分の時間を確保する余裕のない管理職の方にこそ、時差を活用した働き方を一度体験してみて欲しいと思っています。
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