緊急事態宣言解除!そのままオフィスに戻って大丈夫ですか?
緊急事態宣言が解除され、リモートワークからまたオフィス勤務へと体制を戻す会社も増えてきました。元の生活に戻って一安心…いえいえ、実はここにもトラブルが潜んでいるんです。
トラブル回避のための4つの注意点をまとめました!
リモートワークからオフィスに戻る時の注意点4つ
1.リモートワークで持ち出していたそのPC、ウイルスは?
もともとリモートワークのための社内制度が確立していて、セキュリティ対策も万全!という会社なら問題ありませんが、このコロナ禍では、「急遽リモートワークに!」という会社も多くありました。セキュリティ対策を万全にすることができないまま、会社から貸与したPCを使って自宅で作業し、それを持ってまた会社へ…ここに大きなリスクが生じます。
家庭用のネットワークは当然、企業のものに比べてセキュリティレベルが低く、ウイルス感染や不正アクセスのリスクは高くなります。家庭のネットに繋いで感染していたものを、そのまま会社のネットワークに繋いで侵入されてしまうということは十分に考えられます。
まず会社のネットワークにつなぐ前に、ウイルス対策ソフトが最新の状態か、ウイルスに感染していないか、必要のないソフトがインストールされていないかをチェックするようにしましょう。
2. 停止していたオフィスを再起動!その時何が起こる?
デスクトップ端末や共有端末を置いたまま閉鎖していた事務所を再稼働させるという場合、今度はこの「事務所で放置されていた端末」のセキュリティ状態が最新のものかどうかのチェックが必要になります。また、リモートワークに対応するために設定が変更になっていたり、外部からアクセスしやすい状態になったまま忘れてしまっていた、ということも考えられます。
ウイルスは常に進化しています。これらのちょっとした隙に最新のウイルスが侵入してしまう恐れは十分にあります。忘れずに対策するようにしましょう。
3.メンタル・体力ついて行けていますか?
長い自粛を経ての出社です。体力は落ちていますし、満員電車での通勤のストレスもかなりの大きなもの。いきなりのフル出勤は、自分で思っているよりもずっとメンタル的にも体力的にもストレスがかかります。
週に1日、2日から始める、通勤時間帯をずらすなど、徐々に戻していけるような工夫をするのが望ましいですね。
4.全員戻る?半分リモート?コミュニケーションの主軸はどこに置く?
全員オフィスに戻る・希望者はリモートワークを続ける・曜日などを決めて出社とリモート半々で運用するなど、会社によって今後の働き方も違ってくるでしょう。人によって勤務形態がバラバラになり、リモートワーカーとオフィスワーカーが混在するという状況もあるかもしれません。
そうした場合、その場に物理的に存在しないリモートワーカーとの情報格差が生まれてしまうことが懸念されます。
web会議をスタンダードにする、相談事はチャットベースにしてログを残す、共有資料はペーパーレスにするなど、リモートワーカーとオフィスワーカー、どちらも対等に仕事ができる環境づくりを心がけるようにしましょう。
今後のオフィスどう考える?
リモートワークがうまく運用できたという会社もあれば、多くの課題を残すことになった会社もあるかと思います。どちらにせよ、今後の社会状況はもちろん、個人のライフステージの変化や災害時などにおいてもリモートワークは働き方のひとつとして選択できるようにしておくのが得策です。
今回見えた問題はひとつずつ検証し、解決策を講じること。もっと柔軟にリモートワークに対応できるように、必要なツールや制度を導入・構築できるようにしておくことをおすすめします。
リモートワークラボでは、リモートワークに関する質問や、導入支援も受け付けております。この機会に環境構築を進めたい!という方、ぜひお気軽にご相談くださいね。
この記事を書いた人
土佐光見
リモートワーク研究所研究員・ライター。
webショップの企画運営、web制作、ディスクリプションライティングを経験し、フリーランスに。リモートで働く二児の母。趣味は読書、観劇、俳句。