リモートワークの社員とオフィスへ出勤する社員、心の距離が遠い…?
リモートワークが推奨され、オフィスを縮小する企業も増える昨今ですが、全員がフルリモートで働くのにはまだまだハードルがたくさんあるのも事実。リモートワークしている社員と出社している社員、両方存在するという会社が1番多いのではないでしょうか?
「リモートの人はなんだか自分勝手だ」「またオフィスだけで物事進めようとしてる…」など、リモートワーカーとオフィスワーカーの二者の意識は些細なコミュニケーションのすれ違いで、簡単に分断されてしまいます。こうなってしまうと、業務を円滑に進めるのが難しくなってしまいますね。どこにいてもチームはチーム。リモートとオフィスを両立させ、仲良く働くためには、一体何が必要なのでしょうか?
リモートとオフィスが仲良く働くための秘訣
① やりとりはなるべくログが残るように
リモートワーカーとオフィスワーカーの心が離れてしまう大きな原因のひとつが、情報格差です。オフィスにいる人たちだけで話し合いを進めてしまい、リモートワーカーが置いてけぼりになってしまう、大事な意思決定が全体に周知されておらず、お互いへの不信感が生まれてしまうなど、情報共有が適切になされないと、生産性が落ちるだけでなく、チームの人間関係に亀裂が生じてしまうことにもなりかねません。
これを防ぐために、在宅勤務を行っている人間もオフィスに出勤している人間も、業務に関するやりとりは等しく確認できるチャットツールや掲示板ツールにログを残すようにしましょう。いつ、誰が、何に関してどんな発言をしたのか、どんな決定がされたのかを、チームを構成するメンバー全員がどこからでも確認できるようにしておけば、トラブルも少なくなります。
例え全員が事務所にいる状況だとしても、口約束や雑談の延長のやりとりは後々「言った」「言わない」のトラブルに発展しがちです。コミュニケーションの基本をツール上のやりとりにしておくことが大切ですね。
② 全ての情報は必ず共有!ツールの整備はしっかりと
バラバラの場所にいるメンバーがきちんと情報を共有するためには、チームで使用するツールの整備をしっかりとする必要があります。メインで使うweb会議ツール、全体に周知する情報を掲示するツール、チャットツール、資料を格納するクラウド、議事録など、必要なものを洗い出し、指定しておきましょう。
仮想オフィスツールはこれらを全て網羅している、または連携することができますので、非常に便利ですよ。
③ テキストコミュニケーション力を上げよう
チームが物理的に集まらなくなると、どうしても対面でのやりとりよりチャットやメールなどテキストでのやりとりが多くなります。表情や仕草を見ながらなら気にならない言い回しも、テキストだけになると急に冷たく感じたり、書き方によっては思いもよらない意味にとられることも。特にこれから増えるであろう「一度も物理的に姿を見たことがない人間」が相手になると、なかなか警戒心を解くことができず、コミュニケーションがなかなかうまく取れずにストレスがたまる…なんてことも起きがちです。
そこで大切になるのがテキストを使ったコミュニケーション力。わかりやすい言葉を使う、相槌も文字にする、絵文字を使用する、ほんの一言でも謝罪やお礼をテキストにするなど、何気ないやりとりにも工夫をしてみましょう。スタンプを積極的に使うのもおすすめです。
軸足はリモート側に置いておく!
目の前にいる人間とのやりとりが圧倒的に楽だと感じるのが当たり前。しかしリモートワーカーとオフィスワーカーが混在する今は、常にリモート側を中心に考えるのが得策です。離れていても良いチームを作るには、ひとりひとりの存在を蔑ろにしないことが大切。どこにいても等しく情報が行き渡り、見えない相手を尊重したやりとりができるように心がけてください。ほんの少しの配慮で、チームの人間関係は劇的に良くなるはずですよ。
この記事を書いた人
土佐光見
リモートワーク研究所研究員・ライター。
webショップの企画運営、web制作、ディスクリプションライティングを経験し、フリーランスに。リモートで働く二児の母。趣味は読書、観劇、俳句。