みなさん、リモートワーク楽しんでますか? 最初の緊急事態宣言が発令された2020年3月から、テレワークを導入する企業が爆発的に増えました。あれからもうすぐ1年、世間のリモートワークに対する認知度もグッと高まり、多少なりとも働き方に関する認識も変わりつつあります。
その一方、リモートワークでの思わぬトラブルもちらほら。オフィスワークの時代と同じノリでいたら、なんだか人間関係がギクシャク…という事案も増えています。今回はそんな「NGリモートワークしぐさ」をご紹介します。
1. 深夜にメール(チャット)を送る
在宅で働く時に気をつけたいのが、仕事とプライベートの区別。オフィスにいた頃はパッと見て残業しているとわかりましたが、リモートワークではそうはいきません。自分はなんとなく残業しているつもりで、突然夜中に用事を思い出したから備忘のつもりで、などの理由で深夜にメールやチャットを送られると、相手はこちらが思っているよりずっとプレッシャーに感じます。ぜひやめてあげてください。
オンラインで繋がっているということは、どこからでも仕事ができるというメリットがありますが、一方で「いつでも捕捉されてしまう」というデメリットもあります。個人的に残業するのは勝手ですが、近隣を巻き込まないようにするのが賢明ですよ。
2. 謎のweb会議マナーを強要する
「名刺を渡す時は訪問者から先に、相手の前に移動して渡す」「会議室の1番奥が上座」「お茶を出す時は相手の後方から」など、この世には数えきれないビジネスマナーがあります。筆者も会社員になりたての頃に先輩から叩き込まれたものです。全部忘れましたが。
そんなオフィスに人が集まることが主流だった時代とは、ガラリと変わってしまったこのリモートワーク時代。名刺は渡さなくなり、上座も下座も消滅し、お茶はもっぱら自前で淹れるようになりましたね。それが寂しいのか、新しいマナーを編み出してくる輩が登場しました。
「Zoomで表示される名前に役職をつけなさい」
「上司よりも先にweb会議から退出してはならない」
「在宅でもスーツ着用が原則」
などなど謎ルールは枚挙に暇がありません。ついに「Zoom画面での上座はどこですか?」という質問まで寄せられる始末です。上座はありません。大事なことなのでもう一度言いますが、ネットに上座はありません。
人間に課せられた最も大事なマナーは「相手の人権を制限・侵害しないこと」です。守るならこちらを。画面表示に席次を作ろうとしている人を見かけたら、「無意味ですよ」と注意してあげましょう。
3. 監視している
目の前にいない人間が何をしているのか、ちゃんと仕事をしているのか、気になってしまうのが上司という生き物。しかしテレワーク時代、評価の軸は既に「時間」から「成果」へ移行しつつあります。たくさん開発されている仮想オフィスツールや労務管理ツールは、社員を監視するためではなく、仕事の進行や人員配置を適切に管理するためにあらゆる機能が付いています。
しかしそれを悪用して、部下の在席時間を執拗にチェックしたり、開いているPC画面を分刻みでチェックしたり、行き過ぎてweb会議中に映るお部屋のインテリアブランドや場所を特定したりする事案も。
監視している時、その人の手は確実に止まっています。もし見かけたら「仕事してくださいね」と言ってあげる勇気を持ちましょう。
どうしても監視したい衝動が止まらない方は、「仕事は成果で評価するのだ」と10回唱えて監視ツールを閉じるようにしましょうね。
自分と他人の区別をつけよう
リモートワークは快適な反面、不安や寂しさを感じてしまう人もいます。しかしその不安や寂しさを他人に押し付けてしまうと、人間関係は急速に崩壊の道へ…。チームとして良い仕事をするために、またひとりひとりが快適に働くために、自分と他人の区別はきっちりとつけて、その上で丁寧なコミュニケーションを取ることを心がけましょう。ぜひ楽しいリモートワークライフを!
この記事を書いた人
土佐光見
リモートワーク研究所研究員・ライター。
webショップの企画運営、web制作、ディスクリプションライティングを経験し、フリーランスに。リモートで働く二児の母。趣味は読書、観劇、俳句。