テレワーク、ノマドなど多様な働き方が浸透しつつある今、在宅勤務の副業を始める人も増えてきました。
中には社員に対して在宅勤務と副業の両方を許可する企業も出てきています。過去を振り返ると、社員が副業をすることにネガティブな印象を抱く経営者は少なくありませんでした。
しかし、働き方改革により在宅勤務や副業を推奨する声は高まり続けています。
そこで今回は、在宅勤務で副業を許可する企業の事例や、在宅勤務におすすめの副業などを紹介します。
在宅勤務OKかつ副業を認めている企業3つの事例
ここでは「在宅勤務かつ副業もOK」という新しい試みにいち早く取り組みだした企業の事例を見ていきましょう。
サイボウズ株式会社
サイボウズ株式会社では「100人いれば100通りの働き方があってよい」という方針のもと在宅勤務や副業を許可しているユニークな企業です。
2012年には副業・複業ともに解禁し、離職率を2005年度の28%から2015年時点で4%まで減少させています。
現在では女性社員が約半数を占め、出産した社員は100%復帰などデータから見ても「働きやすい企業」であることが分かります。
社員は副業(中にはテニスコーチまで)を掛け持つことで、副業から得たノウハウや刺激を業務に活かせるなど、好循環が生まれているようです。
日本オラクル株式会社
日本オラクル株式会社では、2008年より規定の審査に通った社員に対して副業・複業ともに解禁しています。2017年には126件の申請が許可されていることからも、実際に副業を行っている社員が多いことも分かるでしょう。
社員の自律心を尊重し、企業自体が多様な働き方を認めることで社員の成長にも繋がっていると言います。
副業・複業をする社員の中には、ソフトウェア開発のスキルを活かして新事業を立ち上げる者からダンスインストラクターなど兼業している方まで様々です。
社員のやりたいことをできる限り認めることで、企業離れを防ぎストレスなく働ける環境づくりを実現しています。
株式会社ベネッセホールディングス
株式会社ベネッセホールディングスは、社内の変革を図るため、テレワークや副業を導入し浸透させた企業です。
在宅勤務で移動時間の削減と生産性向上を実現するため「テレワーク@Home」の活動を始めることで、子育てや介護などのライフイベントにも柔軟に対応できるようになったそうです。
副業・複業ともに寛容な企業でもあり、社員の中には別事業を立ち上げて会社の代表を兼任している人もいます。
仕事、プライベートともに充実できるよう新しい働き方を模索し続けている企業の1つです。
在宅勤務におすすめの副業5つ
ここでは在宅勤務可能な副業として代表的な職業を5つ紹介します。
エンジニア
エンジニアはWebサイト、アプリ開発、システム構築などを行う職業です。エンジニアに特化した求人サイトなどのあり、自身のスキルを活かして稼ぎやすい特徴があります。PCで完結できる仕事なので在宅勤務しやすい仕事と言えるでしょう。
ライター
クライアントから依頼されたテーマに沿って記事を執筆するのがライターです。主にWeb上のテキスト作成を担う仕事で副業としても人気があります。自身の体験を活かせる案件なども多く、特別なスキルがない方でも始めやすいのが特徴です。
データ入力
リモートワーク化が進む中、データ入力も在宅勤務可能になってきました。クライアントは個人〜企業まで様々で、業務委託契約を交わして依頼された内容をExcelやWordにまとめるのが主な仕事です。
内職
内職は在宅の副業で長い歴史を持つ職業です。昨今では個人からクラウドソーシングを通して梱包作業を依頼されるなども増えてきました。信頼関係を築ければ長期案件も多数ある職業です。
せどり
ECサイトや実店舗にある価格差を利用して利益を上げるのがせどりです。クライアントワークではないのでスキマ時間で取り組みやすいのも特徴。ただし利益を出すにはある程度の資金力が必要です。
在宅勤務OKな副業が見つかる求人サービス3つ
ここでは在宅勤務可能な副業を3つ紹介します。
Reworker
Reworker(リワーカー)は、リモートワークやフルフレックスな副業などに特化した求人サービスです。
募集の多い職業は
- エンジニア
- デザイナー
- ライター
- ディレクター
- カスタマーサポート
などがあり業務委託〜アルバイト、正社員など雇用形態も多岐に渡ります。
副業・複業ともに在宅勤務の案件多数なのが特徴です。
>>Reworkerの公式サイトはこちら
求人ボックス
求人ボックスは、幅広い職種の副業案件が充実した求人サービスです。
通常のアルバイト求人はもちろん派遣社員やフリーランス向けの業務委託案件などもあります。「週末だけ副業したい」というような希望を叶えやすくスキルのない方でも取り組める求人も多数揃っています。
>>求人ボックスの公式サイトはこちら
ランサーズ
ランサーズは国内最大規模のクラウドソーシングです。
募集案件の種類は実に多彩で
- データ入力
- 画像編集
- テープの文字起こし
- ライター
- エンジニア
- コンサルティング
など幅広い職種にチャレンジできます。
スキルのない初心者向けの案件も多いため、スキルを身につけつつ実践を重ねて成長することも可能です。
>>ランサーズの公式サイトはこちら
副業で在宅勤務したい人のよくある悩みと解決策
最後に副業で在宅勤務を始めたい方によくある悩みと解決策を紹介します。
副業する時間を確保できない
会社員の中には「副業したいけど忙しくて時間がない」と悩んでいる方も多いです。
この問題を解決するには「自分がどんなことに時間を使っているのか」を明確に把握することをおすすめします。
生活習慣によって時間を無意識に使っていることは珍しくありません。
何に時間を使っているのか分かれば、その時間を副業に使うことで問題は解決します。まずは無駄な時間を洗い出してみてください。細切れの時間でも副業を進めていくことはできます。まずは実際に副業を始めてみて試行錯誤してみると良いでしょう。
未経験の職種にチャレンジする不安
副業を始める人の中には、自身に特別なスキルがなく「未経験で採用されるか不安」と感じている方もいるはずです。
希望する副業に対してスキルや知識のない方は「初心者OK」や「未経験歓迎」とある案件に応募することをおすすめします。
単価は安くなりますが、スキルを身につけつつお金が稼げるというメリットがあります。個人からの依頼も多いクラウドソーシングでは未経験でも採用率が高いので、実践からスキルを習得したい方に最適です。
本当に稼げるのか心配
副業を考えている方の中には「自分の力で本当に稼げるのか不安」という心配をする人も少なくありません。
この悩みを解決するには、どんな職種でも良いので実際に始めてみるのが最適解と言えます。人によって合う合わないがあり、クライアントによって仕事の幅も様々です。
自分の力で1円でも稼ぐ体験ができると副業に対する恐怖心も和らぎます。まずは単価や時給の安い仕事でも取り組んでみて、徐々にスキルアップしていくと良いでしょう。
まとめ
通勤することなく業務を完結できる在宅勤務。
公私問わず時間を有効活用できるからこそ、本業とは別に副業や複業を始めることで、将来に対するリスクヘッジができるものです。
企業としては労働人口の減少が不安視される中、在宅勤務や副業の解禁を取り入れることで人材を獲得しやすくなるでしょう。
不安定な時代だからこそ、生産性を高め複数の可能性を見出だせる働き方を視野に入れてみてはいかがでしょうか。
次はどのような職種が在宅勤務に向いていて、実際にやってみるとどんな感じで働くところになるのかチェックしましょう。
この記事を書いた人
茂木 太郎
フリーライター、ブログ、輸入物販をしながら海外ノマドをしているフリーランス。場所に縛られない生き方をしながら体験談をブログで発信中。主にヨーロッパとアジアを周遊しながら仕事をする生活を続けており、ストレスのない自由な働き方を追求しています。