テレワーク、在宅勤務の専門メディア
第1回から読む
そんな良いカルチャーの組織をつくるって、結構いろんな経営者の人たちがやりたいことだと思うんですけど、オンラインでどうやってるんですか?
オンラインでというか、会ったらできるかっていったら、そうでもないもんね(笑)
そうなんです。むしろリモートだからこそできたというのはあったんだろうなって私は想像してます。
そうかもね。よく言うじゃないですか。オフィスに出勤してきてるんだけど、離れた場所に座ってる人の健康状態とか知らない、みたいな。
なんだったら、隣の人すら知らないかもしれない(笑)。
知らないでしょう。でも、私たちはお互いを知るっていうことをやっぱりすごい大事にしていて、メールでやっているタイムカードもただ押すだけじゃなくて近況を必ず書くんですよね。そうすると「今、上の子が水ぼうそうなんだ」「インフル大丈夫?」とか、そうやってみんな分かるんですよね。だから、常にお互いの状態を気遣い合えるような。
いないからこそ、その人のことを知ろうとするっていう。
そうですね。目の前にいないからこそ。逆に、すぐ隣にいるような感覚があるよね。
そうなんです。事務局だけじゃなくて、卒業生同士とか、会員同士も、その感覚を持ち合わせていて。
だから、たまにびっくりするよね。「あ、網走って意外と遠いね」みたいな。
物理的な感覚を忘れてる(笑)
本当に会いに行こうとすると、遠い(笑)。
事務局長はアメリカのノースカロライナにいるんですけど、毎週何度も話すし、Skypeでやりとりするから。
離れていても身近な感じがするんですね。
たまに会ったときにでも、「どうも」みたいな、そういう感じで(笑)。
感動がない(笑)
私も去年の大きなイベントでその彼女が来日してくれたんだけど、普通に「お疲れ様です」って(笑)。
そうそう。普通なんですよ。
そうですよね。分かります。Facebookみたいな薄いつながりでも、久しぶりに会っても久しぶりな感じがしないので、毎日チャットしたり、テレビ会議していると。
離れた感じがないですね。
やっぱりそうですよね。ソニックガーデンでは「日記」という仕組みがあるんですね。近況や感じたことなんかを書いていく感じのアプリを自作していて。
面白い。
日記の中でメンバー同士がコミュニケーションして。例えば初めてやった案件がついにサービスインしたとかって書いたら、みんなから「おめでとう」って付くとかね。
いいですね。でも、男性ってなかなか所感とかを開示しないですよね。
そう、最初「日報」って言ってたんですよ。そうすると、所感は書かないんです。
ですよね、確かに。
だからある時から、「もう日記にしよう」と。日記にして、所感メインに書こうってしたら、だんだんみんな所感ばっかり書くようになって(笑)。
面白い。それ、すごいいいですよね。
だいたい仕事は何してるか分かるので、どちらかっていうと、プライベートだとか、感じたことを書いてくれたほうがコミュニケーションしやすくなるっていう。
そうかも。何を考えて、感じながら仕事をしてるのかっていうところが大事ですよね。
そうなんですよ。特に新人とか、途中から入ってきた人たちって、僕らもよく分からないので、こういうのを書いてもらったほうがより分かるので。
コメントをしたりとか。それは倉貫さんにコメントをもらえなくて寂しいとか、そういうのはないですか?
全然ないです。
(笑)
むしろ、僕が日記を書いても全然コメント付かないときがあるし(笑)。さっぱりしてるのか、全然コメントとかがなくても、みんな淡々と。
そっか。クローズドだから、別にリアクションがなくてもそんなに気にしない。
評価を気にしなくていいのは大きいですね。
そうなんですよ。だからあえて「いいね」機能を付けてないんですよ。「いいね」って、薄いリアクションじゃないですか。
気にしちゃうし。
社内なんだから「いい」と思ったら、「いいね」って書こうねって言ってるんです(笑)。ボタンっていう気軽なやつをあえてやめようと。
本当によかったら、ちゃんとコミュニケーションの労を取ろうと。
そうそう。コメントが付くっていう。
これは必須ではないんですよね。必須ですか?
これは必須じゃないです。なので、みんな書いてる日もあれば、書かない日もある。
自発的なのも、いいですね。
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